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デザイナーズ物件って何?憧れのおしゃれな住まいの秘密は?

「デザイナーズ物件」と聞くと、「おしゃれ」というイメージを持ちますよね。
そもそも、デザイナーズ物件とはどのような物件なのでしょうか?

今回はデザイナーズ物件の定義や、最近の傾向についてご紹介します。
住む前に確認しておきたいチェック項目など、参考にしていただける要素がいっぱいです。

<1.デザイナーズ物件って?>
そもそもデザイナーズ物件とは、建築家やデザイナーによって設計されたオーダーメイドの物件を意味します。そのため物件ごとに「作品」としての明確なコンセプトが込められています。

周辺環境に溶け込み、なおかつ敷地の形状や居住者の希望を反映させながら、遊び心や斬新さ、気品、流行などを取り入れるなど、一般のマンションとはひと味違う趣を兼ね備えています。

■デザイナーズ物件の特徴とは?
仕切りをなくした開放的なリビングや、室内に設けられた螺旋(らせん)階段、ガラス張りのバスルームなど、斬新な間取りが特徴です。
従来の概念とは違う、建築家やデザイナーのセンスが色濃く反映された間取りが採用され、注目を浴びています。

■リノベーションで生まれ変わるデザイナーズ物件も
最近では、リノベーションによって全く新しく生まれ変わるデザイナーズ物件も増えています。
現在、国内には約820万戸(2013年10月時点)という空き家が存在しています。新築ではなく、中古・築古物件だからこそ、利便性に優れた立地にあることが少なくありません。
また、古い物件特有のモダンな雰囲気など、リノベーションならではの味を出すこともできます。そんな物件をリノベーションしてデザイナーズ物件としてよみがえらせれば大きな付加価値を持たせることができます。家主・居住者どちらにとっても満足度が高まるでしょう。

<2.デザイナーズ物件のイメージとは?>
一方、「おしゃれだけど、住みにくいのでは?」という漠然としたイメージを持っている人もいるでしょう。実際はどうなのでしょうか?

■とにかくおしゃれ?
デザイナーズという言葉から、最初に思い描くのはこのイメージです。デザイナーズ物件は「おしゃれ」ではあるものの、個人の感覚によっては「奇抜」と感じることがあります。
プロが生活空間をデザインしてくれている「作品」ですから、その点は大きな魅力です。マンション選びにあたっては、その「作品」が自分のライフスタイルや嗜好に合っているかどうかを見極めることが大切です。

■個性的で住みにくい?
あまりに斬新なデザインを採用したため、生活には適さない物件もまったくのゼロではありません。しかし、近年ではこうした点を払しょくする様々なデザイナーズ物件が生み出されています。
たとえば、内装はデザイン性よりも使い勝手を重視させ、外装や共用部分に独自性を打ち出す物件もあります。外観のデザインが凝っているため、街のシンボル的な存在となり、住んでいることを自慢できるケースもあります。
また、入居者の声を反映した空間構成をしている物件も多く誕生しています。生活の幅を広げることを目的とし、デザイナーが手を加えることで、住みやすさとデザインの共存に成功しています。

■コンクリート打ちっ放しの実態は?
デザイナーズ物件といえば、コンクリートの打ちっ放しを連想する人もいるでしょう。コンクリート打ちっ放しの物件とは、クロスやボードなどの仕上げ材を使用せず、コンクリートを打ち込んだままの状態をデザインとして採用しています。仕上げ材を使用しないため、入退去時のリフォーム費用が削減でき、環境にも配慮した造りといえます。
ただし、直射日光や雨を塗装なしの壁で受けることは、建物の劣化を加速させるのでは?という疑問を持つ人もいるでしょう。しかしその点については、コーティング剤などの防水措置が外壁には施されているうえ、防音性、防火性、気密性に優れている物件が多くあります。

<3.住む前に確認したいデザイナーズ物件>
デザイン性には文句の付けところがないデザイナーズ物件。
内覧時、あまりのおしゃれさに目を奪われてしまい、生活するのに大事な点の確認を忘れないよう契約前の注意点をご紹介します。

■洗濯物を外に干せるのか
実は、デザイナーズマンションの場合、外観への強いこだわりからバルコニーがない物件や、あっても布団などを干してはならないケースがあります。
南向きの間取りが気に入って契約したものの、部屋干ししかできない…
そんな状況に陥らないためにも、事前確認が欠かせません。

■収納はあるのか
デザイナーズ物件の中には、収納がない間取りもあります。
すっきりとした空間で生活できるメリットはあるものの、家具や生活用品の物量と
収納のバランスにも細心の注意を払いましょう。

■価格は妥当か?
デザイナーズマンションの場合、周辺の相場よりも1~2割程度、価格が高いケースがほとんどです。周辺環境や利便性、収納の有無や住みやすさなど、デザイン性と実際の生活、そして価格のバランスを比較し、何を優先させるのかをいま一度確認しておきましょう。

<4.居るだけで嬉しくなる空間>
デザイナーズ物件とは、日々の生活をおしゃれに演出してくれる空間です。
そんなデザイナーズ物件だからこそ、住みはじめてから後悔しないよう、生活するうえで不便な点がないか入念にチェックしましょう。