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マンションの自主管理とは?管理体制から良い物件を選ぶ方法

マンションの資産価値を大きく左右するのが「管理方法」です。その一つに「自主管理」という方法があります。この管理方法について、みなさんはどういったイメージを持っていますか?近年では、自主管理型マンションの数は減少していますが、実はこのタイプのマンションに住むことで得られるメリットもあります。そこで今回は、マンションの自主管理とは何か、その他の管理方法とどう違うのかという点についてご紹介します。これからマンションを購入しようという方は、ぜひ参考にしてください。  

<マンション管理の目的とは?>
マンション管理は、建物や設備を健全な状態に保つために行われます。これには2つの目的があります。1つめは、居住者が快適に暮らせるようにすること。2つめは、マンションの資産価値を維持することです。管理方法によっては、マンションの資産価値に大きな差が生じてしまいます。

マンションに住むということはある種の共同生活であり、居住者たちは利益共同体ともいえます。そのため、共同スペースの日常管理や定期メンテナンス、修繕などを怠ると、住人全員にとっての資産価値を下落させるという事態を招きます。そこで、管理費や修繕積立金を月額で回収し日々、共用部の清掃やエレベーターの設備点検、貯水槽点検などの設備管理を実施しているのです。短期的・長期的、そして不定期に起こる物事に対応し、資産価値を維持していくことがマンション管理の本質です。  

<自主管理とは?メリットとデメリットを紹介>
次にマンションの自主管理について説明します。近年では、管理会社に管理を委託しているケースが多く見られますが、なかには自主管理にこだわるマンションもあります。

●自主管理とは?
自主管理とは、分譲マンションの共用部分や敷地の管理業務を、管理会社へ委託せずに、マンションの住人自らの手で行う管理方法です。このようなマンションには、住居購入者が加入するマンション管理組合が存在しています。その居住者を中心とした管理組合が、自分たちで設備のメンテナンスや予算管理までを行います。

●自主管理のメリット
メリットは、管理コストが安いことです。毎月支払わなくてはならない管理費用が安く済むため、各家庭への金銭的な負担が軽減されます。管理組合が主体的な活動を行うため、居住者同士の交流が活発になります。

●自主管理のデメリット
デメリットとしては、時間的・労力的な負担が大きいということです。清掃や点検、場合によっては劣化の進んでいる箇所の修繕を行うため、居住者への肉体的・精神的負担が大きくなります。さらに、居住者の高齢化やライフスタイルの多様化によって、分担した役割を各自がきちんと守れるのかという心配もあります。また、専門家のように建築や設備保守、法律などの専門知識がないことも、管理業務を行う上で問題が生じるおそれがあります。  

<管理体制で決める!マンションの選び方>
自主管理以外の主な管理方法を紹介します。マンション選びの際に参考にしてください。  

●常駐管理
管理人が住み込みで管理をする方法です。夜間や緊急時も対応してくれるため、いざという時の安心感が大きなメリットです。200世帯を超える大規模マンションに多い方法です。ただし、安心ではあるものの、管理費用は高くなります。  

●日勤管理(通勤管理)
管理人が毎日、通勤をして管理する方法です。中規模マンションに多く見られ、朝9時から夕方17時までの勤務時間が一般的です。管理費用が安く抑えられる分、休日や夜間のトラブル発生時に不安が残ります。  

●巡回管理
1人の管理人が複数のマンションを定期的に巡回して管理する方法です。例えば、ゴミ出しの日に合わせて、週に2~3日程度決められた曜日の午前中、または午後に数時間だけ管理人が顔を見せ、必要に応じて建物の管理や居住者への対応を行うケースが多く見られます。管理人がいる時間が少ないものの、その分かかる費用は安くなります。  

<「管理費が高い」=「良いマンション」とは限らない>
マンションを購入する際に気になるのは購入価格です。しかし入居後、毎月支払いをしなければならないにもかかわらず、案外忘れがちなのが、管理費や修繕積立金です。そのマンションの管理組合がどのように管理しているかによって、これらの金額は変わります。月々の負担額が大きい場合、管理会社などに委託している場合が多く、その分居住者の時間的・労力的な負担は少なくなります。逆に金銭的な負担が少ない場合には、居住者自らがメンテナンスなどに対応する部分が多い可能性があります。その場合は、居住者同士が協力しながらマンションの状態を維持していくことになります。管理費だけで良し悪しを判断せず、管理方法をあらかじめ確認した上で、それぞれのメリット・デメリットを把握しておくことが重要です。

 

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