
一戸建ての購入前に! 知っておきたい失敗談
家の購入は、人生における大きな買い物です。
コツコツと頭金を貯め住宅ローンを組み、ようやく手にしたマイホームなので、失敗はしたくないですよね。
今回は一戸建ての購入前に知って欲しい、失敗談をもとにしたマイホーム購入のポイントをご紹介します。
これからマイホーム購入をされる方には参考になる情報が満載です。
■内部構造の失敗
日々の快適な生活が待っているはずだった一戸建て。
室内においては、思わぬ点がネックになってしまうことがあります。
●収納が少ない
居室や水回りなどのスペースを広くすることに考えが先行して、忘れられてしまう収納の問題。
1階に収納する場所がなく、その都度2階まで荷物を持ち運びしなければならないことになります。
1階、2階それぞれに収納スペースがあるかチェックしましょう。もし、収納スペースが無い場合は、タンスなどの収納家具を設置するスペースがあるか検討をしましょう。
また、玄関に収納スペースを作っておくことがオススメです。子供のおもちゃやアウトドアグッズを置くスペースを確保できます。「多すぎるかな?」と思うくらい収納がある方が結果的にはちょうど良くなってきます。
●窓の数が多い
太陽の光をたっぷりと取り込みたい!と、窓をたくさん設置した場合。
窓が多過ぎて「家具が置けない」「オーダーメイドになってしまいカーテン代が高くついた」「掃除が大変」など、思わぬアクシデントが発生します。
換気や空気の入れ替え効果もあるため、窓はたくさんあれば良いように思いがちです。
しかし窓からは、夏の熱風や冬の寒気が入ってくるため、冷房・暖房共に電気代がかさんでしまうことがあります。
リビングが南側にある場合であれば、大きな窓を1つ設置しましょう。「隣家に向かって窓が設置されていないか」「家具の配置を邪魔していないのか」などに気をつけます。
窓の位置を確認したうえで、日当たりや隣家との距離を考えて家具の配置を考えましょう。
●家庭内騒音
LDKに吹き抜けの階段を設けた場合。「自然光の入りやすさや家族間のコミュニケーションも最高!」とお洒落な空間に当初は満足していたものの、家庭内で発生する騒音に悩むケースも。
「テレビや話声が筒抜けで勉強に集中できない」「洗濯機の音がうるさく振動も気になる」など、思わぬ家庭内の騒音問題に悩まされます。
騒音対策として防音性に優れたドアを使用したり、ドアの隙間にパッキンを挟み込むことで改善できます。そのほかには階段に防音のガラスをはめ込む方法などがあります。
吹き抜け自体がダメなわけではなく、防音を意識した構図をあらかじめ盛り込んでおくことが必要になります。
■立地の失敗
静かでのどかな環境が気に入って購入を決めた立地。しかし住んでみなければわからないことも多いかもしれません。
●想像とは異なる周辺環境
実際に住んでみなければわからない部分はあるものの、そういった点は周辺地域を訪れてみることで確かめられます。
「最初は最寄り駅から15分以上はかかるけれど、閑静な住宅街に住みました。しかし、夜になったら大通りの交通量の多さに驚き、騒音が気になって眠るのに一苦労です」
「最寄りのバス停は近いものの時間通りに来ない…」
「一本入ると真っ暗で物騒に感じます」
などは実際にあった失敗談です。
このような周辺環境は時間や日程を変えて、実際に自分の目で確かめることでリスクは大幅に減らせます。
●隣の家との境界
一戸建ての際、どうしてもトラブルが発生しやすいのが、隣家との境界塀問題です。
何も考えずに、隣家側に庭を設置してしまえば、隣から丸見えです。わざわざ高いブロック塀を設置してしまえば、視線が気になっていると言っているようなものです。
また土地境界の問題にも十分な配慮が必要です。新規分譲の区画同士であれば良いのですが、住宅地の中に一戸建てを購入する場合には細心の注意が必要です。
現在では1cmずれるだけでも数十万円の差になるため、トラブルに繋がりやすくなります。
長年顔を合わせなければならない相手との争いは精神的にも大きなダメージに繋がります。
購入時には境界線を現地で明示してもらうことを忘れずに行って下さい。そして境界線がどのように引かれているかを自分の目で確かめ、境界石などで埋められていることを確認できれば安心です。
■金銭面の失敗
大きな資金を費やすのがマイホームの購入。
金銭トラブルをなくすために、あらかじめ確認しておくべき内容を紹介します。
●購入後にリフォームが必要に
中古住宅購入に考慮しなければならないのは、メンテナンスや建て替え時期が前倒しにやってきてしまうリスクです。
例えば、中古物件を購入してリフォームを行う場合。思いがけない雨漏りが発生し、修繕費が払えず、やむなくその物件を売却することになったケースがあります。このようなトラブルを避けるためにも、あらかじめ余裕のある資金で物件を購入し、いつリフォームの時期を迎えても良いように蓄えをしたほうが良いでしょう。
●住宅ローンの負担が大きい
住宅ローンの目安としては「年収の5倍」「返済負担率は25%」が挙げられます。しかし、これらの条件をクリアしているからといって、住宅ローンを目一杯借り入れてしまうと、数年後の返済が厳しくなります。
その理由としては、
「子供の教育費、自動車の買い替え費などの出費が増えてしまった」
「変動金利の上昇見積もり額が考慮できていなかったために、元金が減らないまま負担が増えてしまった」
などが失敗談として存在します。
各家庭におけるライフプランから、いくらまでなら借りられるのか?そしてどの金利タイプが最適なのか?を計算しましょう。今だけでなく将来の資金計画を見極めた上で、住宅ローンの選別を行うことが大切です。
■物件購入で気を付けなければならないこと
良かれと思って取り入れた設備や立地環境が、裏目に出てしまうリスクは少なくありません。物件の立地場所は事前に訪れるとともに、内部構造や材質などに関しても興味を示し不動産会社に質問することが大切です。設備、環境、金銭面という3つの視点で考えて、購入予定の物件をじっくりと吟味し、マイホームとして最適な物件なのかを判断しましょう。