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一戸建て?マンション?あなたは何を重視しますか?

マイホーム購入を考える時、一戸建てとマンションのどちらが良いか迷う方も多いはず。
私はマンションがいいのに、家族が一戸建てを希望している。家族みんなが笑顔になるマイホームにしたい。でも、なにを基準に判断したらいいのか悩みますよね。それぞれにメリットがあり、どちらを選ぶかによって、将来のライフプランも変わってきます。
そこで、今回は3つの視点から一戸建てとマンションの違いについて比較しました。

1.金銭面での比較
住宅購入を検討する際に、最初の判断材料はお金です。
一戸建てとマンションの新築物件を例に比較してみます。

●一戸建てのメリット
・毎月の諸経費が発生しない
一戸建ての金銭面におけるメリットは、毎月の諸経費が発生しないということです。
購入時にローンを組めば、分譲マンションの場合には、ローンの支払にプラスして、管理費や修繕積立金、駐車場代などがかかります。

毎月の金額だけを見れば、細々としていますが年間に掛かる費用としてみれば大きな金額になるものです。月々で見れば5万円程度だったとしても、その先30年支払いを続ければ、1,800万円にも及びます。
マンションによっては、修繕計画によって値上がりしていくところもあるため、それらの心配がないことは、大きなメリットといえます。

●マンションのメリット
・同じ立地条件であれば、安く購入できる
マンションの金銭面におけるメリットは、一戸建てと同一の立地条件でも安い価格で購入ができるということです。
立地にこだわれば、どうしても一戸建ての方が高価になることが多いです。
住みたい地域が決まっていて、その地域にこだわりがあるならマンションがおすすめです。

・将来の修繕計画がしっかりとしている
マンションであれば、将来の修繕計画を自分で積み立て、常に気にかけておく必要がありません。新築時に定められた長期修繕計画書により、多少時期や内容に変更はあっても、大まかな流れは決められています。
マンションの管理会社が目を光らせている分、将来の修繕計画のフォロー体制は万全といえます。

2.生活環境での比較
日々の生活を行う上で、重要になってくるのが生活環境です。
一戸建てとマンションでは、どのような環境の違いがあるのでしょうか?

●一戸建てのメリット
・管理組合に参加しなくても良い
分譲マンションの場合には、管理組合が設けられています。マンションや共有部分の維持管理や清掃、業者への委託など意思決定をスムーズに行うことができますが、定期的に理事長や監査役などが回ってくるため、定期総会への出席義務も発生します。
共働きで時間が割けない方や、お子さまが小さい方などには、管理組合への参加義務は、ハードルが高くなるかもしれません。

・独立しているのでプライバシーが守られる
一戸建ての場合には、敷地が隣とは分断されており、プライベートな空間を持っているという安心感が強くなります。
そのためマンション生活で起こりうる騒音問題に巻き込まれる可能性も低くなります。

●マンションのメリット
・万全なセキュリティ体制
オートロックで入口が施錠され、防犯カメラが設置されているマンションが多いようです。日中、管理室には管理員が常駐していることや管理員が巡回するケースもあります。
セキュリティ会社が入っているので、空き巣や放火の危険性から、大切な自宅を守ってくれます。一戸建てにこれだけの設備を付けることを考えると、かなりの費用を要するので、その点でメリットといえるでしょう。

・保温効果、害虫対策に優れている
コンクリートにより熱を蓄積してくれるため、冬場には暖かいというメリットがあります。
また定期的に日常清掃が行われているので、物件共用部などは常に綺麗な状態に保たれています。高層階マンションの上階では害虫に悩まされる心配も少ないという声もあり一定の快適な住環境が整っています。

3.将来のことを考えての比較
現在は夫婦二人の生活でも、お子さまが生まれ、成長していくことで、家族の生活スタイルは大きく変化していきます。生活スタイルの変化を考えた際に、一戸建てとマンションには、それぞれどのようなメリットが発生するのかを解説します。

●一戸建てのメリット
・リフォームや建て替えが容易
マンションとは違い、リフォームや建て替えをしたいと考えたときに、一戸建てには申請義務がありません。他所有者が納得しなければ、リフォームを行うことが難しくなるマンションに比べると、一戸建てであれば、リフォームも建て替えも自由に行うことができます。

・資産価値が残りやすい
どんな不動産も、築年数の経過により、資産価値は下がっていきます。
しかし一戸建ての場合であれば、建物が経年劣化をしていっても、土地の価値はそのまま残ります。土地と建物の部分を分離売却できないマンションの場合に比べると、高い資産価値が維持できます。

●マンションのメリット
・耐久性・耐火性に優れ、耐用年数が長い
マンションにおける主流は、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートです。
鉄筋コンクリートは、建物自体の強度に優れているため、地震大国日本においていざという時に、耐久性・耐火性は大きなメリットになります。
経済的な価値を表す耐用年数は、木造一戸建ての22年に対し、鉄骨コンクリートは47年と倍以上になっています。

・売却する場合、買い手がつきやすい
将来、売却をする際に、買い手がつきやすいのがマンションです。
間取りや住宅の築年数に限らず、駅や病院の近くなど、利便性の高い立地条件が強みになります。そのため住み替えを
検討した際に、少しでも有利に売却できるのはマンションだといえます。

4.それぞれにとってのメリット
一戸建てとマンションには、それぞれのメリットとデメリットがあります。
物件の購入費用や、資産価値の持続性、売却・リフォームのしやすさなど、欲張ってすべての要件を網羅することは難しくなります。

生活スタイルに合致するタイプは、一戸建てなのかマンションなのか、各家庭によって異なります。金銭面・生活環境・将来性の
3つの観点から、どの項目を重視し、何を最優先事項に掲げるのか考えてみてください。