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今、注目の「民泊」のメリットと魅力、問題点を徹底解説!

外国人観光客の急増により、注目度が高まっている「民泊」。2020年の東京オリンピックを控え、民泊は宿泊施設不足の救世主ともいわれています。外国人に人気という印象がありますが、私たちが宿泊者になる場合もあれば、提供者として貸し出す場合も考えられ、それぞれにメリットはたくさんあります。そこで今回は話題の民泊について掘り下げ、基礎知識をはじめ、普及させるために解決しなければならない問題点についてご紹介します。  

<今、注目される民泊とは?>
テレビや新聞で最近よく見かける「民泊」という言葉。そもそもどのような制度なのでしょうか。

●民泊って何?民宿との違いは?
民泊とは、一般の民家に宿泊することです。法令上の定めはありませんが、空き物件や別荘など住宅の全部、または自宅の一部の部屋を貸し出して、宿泊サービスを提供するという意味で使用されています。

では、いわゆる「民宿」とは何が違うのでしょうか。 どちらも宿泊サービスを提供することですが、民泊は一般の住宅に泊める行為であり、民宿は宿泊用に設備が整えられた部屋に決められた対価を払って泊めるサービスです。民宿の場合は、継続して有償で宿泊サービスを提供しているため旅館業法の規制対象になり、自治体の許可が必要です。

●民泊サービスには旅館業法の許可は必要?
では、民泊は民宿と違って旅館業法の規制は受けないのかといえば、そうではありません。旅館業法は、提供される宿泊サービスが営業行為かどうかで規制対象が判断されます。例えば、たまたま泊まりたいという友人を泊めることになった場合、常態化した営業ではないため宿泊料を徴収しても旅館業法の規制は受けません。しかし、一般的な民家であっても宿泊させること、宿泊料をもらうことを目的に部屋や寝具を常備していれば民宿と判断され、旅館業の経営として規制を受けます。

現在、訪日外国人の増加などで観光地や都市部を中心に宿泊施設の不足が大きな問題になっています。需要があることで、Webサイトを利用した個人での民泊サービスも増えていますが、現在はまだ民泊に関する詳しい法律が制定されていません。そのため、旅館業法の規制対象にもかかわらず無許可で民泊サービスを行っているところもあり、宿泊者とのトラブルなどが起こって、問題視されています。

2016年末までを目標に民泊に関する新しい法整備が進められており、新法が適用されることで、民泊に関する新しいビジネスモデルが出てくることが期待されています。  
※こちらは2016年の情報です。法律の改訂などが行われているので、最新の情報もお確かめください。

<なぜ人気?民泊が話題になる背景>
ホテルや旅館ではなく、どうして民泊が注目されているのでしょうか。民泊が話題になる理由と問題点について解説します。

●民泊が注目される理由
最大の理由は、”外国人観光客の増加”です。10年前と比較すると、日本を訪れる外国人観光客は、約670万人からおよそ3倍の約1,970万人に増えています。新たなホテルの建設が相次いでいますが、政府は2020年の東京オリンピックの際には4,000万人の来日を目標にしており、外国人観光客をすべて賄うことは到底難しく、現在国を挙げて宿泊施設の不足問題に取り組んでいます。民泊サービスの活用は、その一環として期待されているものです。

宿泊する側にもメリットがあります。宿泊費の安さはもちろんですが、ホテルでは味わえない各土地の文化や生活を体験することができます。昔ながらの民家に宿泊できたり、ホストと呼ばれる部屋の貸主と朝食を食べられたり、一緒に観光に行ったりと現地の人と関わることで良い旅の思い出になるでしょう。

●民泊の問題点
問題点として考えられるのは、一般の住宅に見ず知らずの宿泊者が頻繁に出入りをすることによる近隣トラブルです。治安面の不安だけでなく、ゴミ出しやマンション共用施設の利用マナー、深夜の騒音問題など、いくつかのトラブルが指摘されています。

不特定多数の人が出入りすることで、清掃・衛生面の問題も大きく、感染症の対策も必要になるでしょう。  

<民泊の種類と特徴>
民泊には3つの種類があります。それぞれの特徴をお伝えします。

●民泊の種類
・特区民泊
特区民泊は、国家戦略特別区域に指定された地域のみの民泊で、国からの認定が必要です。なお2016年1月からは、東京都大田区と大阪府の一部で特区民泊の運用が開始されています。

・農家民泊
農家民泊は、農業や漁業を営んでいる民家に、体験型の宿泊施設として観光客を招くものです。ホストが農業、もしくは漁業従事者に限られるため、家主側の対象者は限定されてきます。

・イベント民泊
イベント民泊は、年に1~2回程度の大規模なイベント開催時など宿泊施設の不足が予想される際に、一時的に認められる民泊です。自治体からの要請で許可があたえられ、人気グループのコンサートの開催時などに認められた事例もあります。

●家主の居住形態
民泊は、住宅提供者が住宅内に居るかどうかという点でも分けられます。「家主居住型」は、住宅内に住宅提供者が居住しているタイプです。住宅の一部を貸し出して宿泊をしてもらい、家主と一緒に食事をしたりするところもあります。一方、「家主不在型」の場合、空き家や使用していない別荘など、住宅提供者が不在の住宅を提供し宿泊をします。  

<あえて「民泊」するという選択>
民泊は、将来性や魅力、メリットにあふれた注目のビジネススタイルです。「ホテルが満室だから民泊を利用しよう」「安いから民泊にしよう」という理由だけではもったいない。せっかく民泊するのですから、民泊ならではの貴重な体験やイベントを楽しみ、旅先の空気感に浸ってみてはいかがでしょうか。 一方、民宿は治安や近隣トラブルなど解決しなければならない問題点も指摘されています。全員が気持ちよく宿泊できるよう、法律やルールの早急な整備が求められています。

 

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