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住宅ローンのボーナス払いで押さえておくべきポイントとは!?

知り合いがマイホームを購入したという話を聞くと、「いくらだろう?」「どんなローンを組んだのだろう?」などとお金の話がつい気になりますよね。でも直接は聞きづらいもの。 今回は家にまつわるお金の話の中で、住宅ローンのボーナス払いについてお話しします。

■住宅ローンのボーナス払いとは?
一戸建てやマンションなどを購入する際、多くの人がローンを組みます。 金融機関も購入者の返済プランに合わせ、さまざまなタイプのローンを用意しています。 月々、無理のない返済はできるようであれば賃貸ではなく一戸建てやマンションを購入したいと考えている人も多いのではないでしょうか?

今回取り上げている住宅ローンのボーナス払いとは、月々の住宅ローン返済額を低めに設定し、ボーナスが入る月だけ増額して返済することです。 月々の返済金額が少ないので、一見負担が少ないように見えます。しかし返済に関しては現在だけを見るのではなく、今後の人生設計をよく考えてローンを組みましょう。

住宅ローンには、「元金均等返済」と「元利均等返済」という2つがあります。 「元金均等返済」は毎月の元金返済額を一定にしたうえで、そこにプラスして支払う毎月の利息分を返済の初めの頃に多く払うものです。
そのため最初の頃は、「元金返済分+利息分」のうち利息分の支払いが大きくなって月々の返済金額自体も大きくなりますが、返済していくと利息分の支払いが小さくなっていきます。そのため月々の返済金額も少なくなり、年を取ってからの負担が軽くなっていきます。

「元利均等返済」は、月々の支払額を最初から最後まで一定額にしたものです。 返済額が一定なので初期の負担は少なく、住宅購入用の貯蓄があまりない人でも初期の返済負担が少なくて済みます。返済計画も立てやすいですが、総返済額は元金均等返済よりも多くなってしまいます。

まずはこの2つの違いをしっかり理解しましょう。

■ボーナスで効率よく返済を行うには?
ボーナス払いのメリットは、ボーナス月だけ返金額を大きくすることで、そのほかの月の返済額を抑えられることです。 月々の支払いが少なくなる分、家計にやさしい気がしますが、利息が大きくなり、総返済額が若干増えてしまいます。

また、ボーナスは固定の収入ではなく企業賞与なので確実に見込めるものではありません。住宅ローンの返済をボーナス中心に計画するのはリスクが大きいといえます。

そうはいっても、どうしてもボーナス頼りの返済計画にしたいという人も多いでしょう。 住宅ローンの返済にボーナスを利用する際のポイントは2つあります。

1つ目は、貯蓄と返済の分の金額を固定することです。 ボーナスは業績によって変動することが多いので、月々の返済と貯蓄にあてる金額はあらかじめ固定するか、もしくは比率を固定しておきましょう。

2つ目は、ボーナスを繰り上げて返済していくという方法です。 1つ目の固定費で余った分を繰り上げ返済に回していくのがいいでしょう。ボーナスの使い方は住宅ローンがすべてではありません。初めから返済を欲張らず、無理のない支払いプランを計画しましょう。

■結局どうしたらいいの?
ボーナス払いの併用が向いているのは、どんな人でしょうか?

●ボーナス額が固定に近い人
公務員や団体職員は離職しない限り、「業績不振で今期はボーナスが出ない」という可能性は低く、民間企業に勤めている人よりは向いているといえます。

●年収のうち、ボーナスの比率が大きい人
たとえば営業職は、基本給を低く抑えられている人でも、ボーナスの金額は大きいというパターンが珍しくありません。ボーナス時の支払いを大きくする分、月々の返済額は低く設定できるので、こうした職種の人にも向いているでしょう。

●景気のいい業界の人はしっかり検討を!
3期連続で業績が良く、ボーナスが毎年上がっているというような業界は今が一番いい時という認識で判断しましょう。10年先までずっと絶好調が続くということは考えにくく、極端にボーナス時の支払いを大きくした返済プランを計画するのは避けたほうが良いでしょう。

■無理のない返済計画を立てよう!
住宅ローンには、様々なお得プランがあります。 ご自身の返済能力を冷静に考え、将来転職や独立した場合でも問題が生じないかなど、人生設計をしっかり計画した上で活用しましょう。無理のない返済計画で、あこがれの一戸建てやマンションを手に入れてみませんか!

 

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