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内覧会は入居前のラストチャンス!失敗しないための確認ポイント

内覧会は、完成した物件のお披露目会というイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし本来の目的は住宅が契約通りに作られているか、引き渡し前にその精度や品質をチェックすることです。引き渡し前に物件を確認できる最後の機会ですから、後悔のないように臨みたいですよね。今回は、内覧会を実り多きものにするための事前準備や当日の確認ポイントについてご紹介します。

<内覧会とは?その目的と重要性>
内覧会とは、住宅購入者による入居前検査のことです。新築住宅が完成した後に、契約者が実際に購入物件に出向いて仕上がり状況をチェックします。内覧後、不具合に気付いて指摘した場合でも入居後のアフターサービスでフォローしてもらえることが多いですが、補修工事に時間のかかる場合は入居時期に影響が出る可能性もあるので、内覧会のときにしっかり確認して指摘しておくと安心です。

●内覧会の流れ
完成した住宅に不具合がないかを確認し、補修の必要な箇所があれば売り主や施工業者に補修工事を依頼します。後日、補修工事後の再内覧会の際に、指摘した箇所がクリアされているか確認しましょう。入居前の最終確認という意味で、内覧会はとても重要な機会です。納得のいくまで、十分にチェックしましょう。

●内覧会の持ち物
内覧会の際には、水平器とメジャーがあると便利です。水平器は、床に傾きがないかを調べるのに役立ちます。数値がわかるような専門的なものでなくても1,000円程度で買える簡易的なモノで十分です。ビー玉を転がすという方法もありますが、建物自体の傾斜というよりも部分的な起伏に左右されてしまい正確性に欠けるため、できれば水平器の使用がオススメです。メジャーは寸法を測るのに使いますが、高さを測る場合もあるので途中で曲がらない金属テープのタイプが便利です。施工業者側が用意している場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

<内覧会で確認したいチェックポイント>
内覧会に行くと新築のわが家に浮き足立ってしまい、十分な確認ができなくなることがあります。内覧会で特に押さえておきたいチェックポイントは、事前にピックアップしておきましょう。

●間取り
間取りや寸法は、契約した図面の通りに作られているかを確かめましょう。入居までに家具や家電を購入する予定がある場合は、測った数値をメモしておくと便利です。床や備え付けの棚などが水平かどうかの確認も重要です。

●内装
内装の仕上がりについては、塗装が剥げている箇所がないか、壁紙に傷がないかなど細かくチェックしましょう。クローゼットやサッシなど、全ての扉の開閉を確かめ、動作や音に異常がないかも確認が必要です。浴室の排水などの水まわりや設備機器については、実際に試してみて異常がないか確かめます。戸建住宅の場合は、床下や天井裏もチェックし、断熱材がきちんと設置されているか、漏水のおそれがないかも見ておきましょう。事前に図面をよく見て、イメージしておくことも大切です。

<ココに注意!内覧会での失敗談>
しっかり確認したつもりでも、「もっとこうすればよかった」と後悔することがあるかもしれません。ここでは、陥りやすい失敗談とその対策についてご紹介します。

◯ポイント1 初めて足を踏み入れるマイホームに、つい浮かれてしまい、確認事項を見落としてしまう
浮き足立ってしまうのは仕方のないことですが、確認したいチェックポイントはあらかじめメモしておくなど、事前準備をしっかりして見落としのないようにしましょう。

◯ポイント2 遠慮して、気になることを指摘できずに終わってしまう これから長く住み続ける住居です。小さなことでも気になる点があれば指摘して、不安を解消しましょう。購入者は、納得のいくまで質問する権利があります。

◯ポイント3 業者側に「こういうものです」と説明され、言いくるめられてしまう
特に戸建住宅の場合、基礎部分の施工や給排水管の不具合などについては、専門的知識があったほうが指摘しやすいこともあります。不安な場合は、建築士や不動産鑑定士などの専門家に依頼して内覧会に同行してもらうのも一つの手段です。

<内覧会は、快適な新生活のための第一歩!>
内覧会は、住宅引き渡しの最終チェックを行う貴重な日です。住宅購入を成功に導くためにも、内覧会前にぜひ確認ポイントをもう一度チェックしてみてください。事前にイメージしておくことで、内覧会当日の動きがスムーズになります。内覧会を有効なものにして、入居後の新生活を快適にスタートできるようにしましょう。

 

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