img_1291

みんなの憧れタワーマンション!どうしてそんなに人気なの?

長年、不動の人気を誇るタワーマンション。住んでいる人のステータスを高め、一種のブランドとして誇示することができる固有名詞にもなっています。しかし、イメージばかりが先行していて、どうしてみんなが住みたがるのか?本当の魅力はどこにあるのか?という点については、案外知られていません。そこで今回は、本質的な人気の理由に迫ります。

<なぜタワーマンションに住みたい?>
そもそもタワーマンションとは、どのような建物を指すのでしょうか?建築基準法で「高さが60m(概ね20階)を超えるもの」を「超高層建築物」と規定しています。高層階となると街を見下ろすことができ、住人だけが手にすることのできるブランド価値やステータスは、何物にも替えがたい特権といえます。

●眺望・夜景
最大ともいえる人気の理由は、高さを活かした眺望にあります。高層階を選択することで、大パノラマで自分たちだけの夜景を楽しむことができるのです。

●充実の共用施設
マンションの入居者だけが利用できる生活に便利な施設やあったらうれしいサービスなどが充実していることが多いです。例えば、フィットネスジムやスタジオ、プールなどの体を動かすことのできる施設、キッチンスタジオやシアタールームなど趣味を楽しむことのできる施設などがあります。また、家族や友人が遊びに来た際に利用すると喜ばれるバーラウンジやゲストルームなど。タワーの特徴を活かしこれらの施設が高層階に設置されていることもあり、低層に住んでいても高層階の共用施設を利用することで眺望を満喫できるメリットもあります。

●駅直結・複合施設型
駅前再開発と一緒に開発された物件は駅のペデストリアンデッキから直結のものや地下鉄の出口から直結する駅直結型の物件があります。また1階がテナントスペースになっており、コンビニやスーパー、クリーニング店が入るものや、大型のショッピングモールが併設される商業施設複合型の物件もあります。これらの物件は日々の生活を便利かつ快適に送ることができます。

<実は意外とデメリットも!?>
タワーマンションというスケールメリットが時としてデメリットにもなりえます。大きな空間を手に入れることで、どうしても発生してしまう要素にも、しっかりと目を向けておかなければいけません。

●エレベーターがなかなか来ない
20階以上にも及ぶ物件に、たくさんの人が住んでいます。朝の通勤時間帯などは、みんなが一斉に動き出すため、予想外にエレベーターが混雑します。時間に余裕を持って行動しないと、ついイライラしてしまうかもしれません。

●居住世帯数が多い
タワーマンションの特徴は、たくさんの人が住んでいることです。小規模な集合住宅とは異なり、「住人なのか?そうでないのか?」「何階の人なのか?」といった把握が難しくなります。結果として、ご近所付き合いがなくなり、「いつも顔を合わせるけど、どこの部屋の人なんだろう…」と感じることが多くなるでしょう。

<住むためだけじゃない!人気の秘密>
眺望や夜景、ハイグレードな施設だけに目が行ってしまいがちです。しかし、タワーマンションの本質的な魅力はほかにもあるのです。

●資産価値が落ちにくい
もともと資産価値の高さで知られるタワーマンションは、「住む」「貸す」「売る」どの場合にもメリットが見られます。そのため資産運用として所有される方からも、高い人気を誇っています。中には、キャピタルゲイン目的(資産価格上昇による利益)の海外投資家の購入も少なくありません。さらに、値崩れがしにくいとされる「人気のエリア」という要素も兼ね備えているため、長期間にわたって高い資産価値が維持できるのです。

●相続税が安い
2015年より相続税が大幅に改定され、これまでは対象外であった方にも相続税が課せられる可能性が出てきました。そんな中で、マンションは相続税対策として有効になると言われています。相続税は土地価格部分と建物価格部分で評価されます。マンションの場合は土地部分を全住戸で割るので土地価格部分が小さくなり、評価額が下がる傾向にあります。中でもタワーマンションは、1住戸当たりの土地の持ち分がより小さくなるため、大きな効果が期待できます。

<「眺望」「立地」「資産価値」の最強トライアングル>
タワーマンションの人気は、1つの要素から来ているものではありません。高層階に住んでいるというステータスを誇示し、住人だけが使用できる「ハイグレードな施設・設備」、利便性抜群の「立地」メリットは数えきれません。

また、「住み続ける」「賃貸に出す」「売却する」どれを選択する場合でも揺るがない「資産価値」を維持し、いざという時の免震構造や相続税対策にも効果を示します。スケールメリットがデメリットとなる懸念はあるものの、使い方や工夫次第で、有効な資産として活用できます。