スマートロックとは?スマホで施解錠、工事不要で賃貸でもOK
スマートフォン(スマホ)は今や、携帯電話としての機能よりも、インターネットやSNS、ゲーム、写真撮影などに利用している人が多いと思います。ほかにもモバイル定期券やICカードを利用した支払い、さらには家電製品のリモコンとして使っている人もいるでしょう。なかでも近年注目されている機能が「スマートロック」です。スマートロックはスマホを家の鍵代わりに利用する方法で、米国ではホームセンターなどで簡単に購入できるほど普及が進んでいます。今回は、スマートロックの基礎知識や特徴についてご紹介します。
<賃貸でもOK!スマートロックとは?>
AndroidやiPhoneなどのスマホを家の鍵として利用することをスマートロックといいます。後付けで設置することができ、工具を用意したりドアを交換したりする必要もありません。今まで使っていた鍵を利用するため、賃貸マンションやアパートでも簡単に取り付けることができます。
●スマートロックの仕組み
ほとんどのスマートロックは、Bluetooth通信を採用しています。Bluetoothは独自の通信規格のため、Wi-Fiに比べて格段にセキュリティ性能が高いのが特徴です。また、これまでの鍵も併用できるため、二重に施錠が出来れば安心です。
●スマートロックの取り付け方
スマートロックの設置は、ドアの内側に専用のテープで貼り付けるだけです。サムターンと呼ばれる鍵本体のつまみの上から、スマートロックユニットをかぶせます。鍵やドアを交換する必要がないので、工事も不要です。貼り付けるだけなので賃貸物件でも取り付けることができます。ただし、退去時には取り外さなくてはならないので、注意しましょう。
<スマートロックのメリット>
スマートロックに取り替えると、どんなメリットがあるのでしょうか?防犯面や利便性について見ていきましょう。
●高いセキュリティ機能と防犯性
基本的には鍵を持ち歩く必要がないので、落としたり、置き忘れたりといった紛失の心配がありません。また、スマホで操作ができるため、鍵の締め忘れに気付いたときに外出先からでもロックできますし、解錠後に一定時間が経過したら自動で鍵をかけるオートロック機能もあります。
入退出の履歴も時間単位で記録できるため、防犯対策に大きなメリットを発揮します。
●鍵を取り出す必要がない
スマートロックがあれば、近づいただけでBluetoothによって簡単に解錠できるため、家の前で鍵を探してイライラすることがありません。荷物を両手に抱えていても鍵を簡単に開けることができます。
●鍵をシェアできる
インターネットを経由して鍵のURLをメールやLINEで送るだけで、簡単に鍵をシェアすることが可能です。スペアキーを作る必要がないため、誰とでもすぐに鍵を共有できるようになります。鍵は時間単位で有効期限を設定でき、例えば友人が来る時間に合わせて鍵をシェアしておけば、外出していても友人を待たせることがありません。ハウスキーパーや訪問介護サービスにも利用できます。指定の時間や期間が過ぎれば鍵は失効するため、セキュリティも安心です。
<こんなときはどうする?スマートロックの疑問点>
便利なスマートロックですが、本体の電池が切れてしまった時やスマホの機種変更をした時はどうすれば良いのでしょうか。
●スマートロックやスマホの電池切れ
スマートロックは電池式のため、電池が切れてしまうと動かなくなってしまいます。また、鍵となるスマホ側もバッテリー切れの可能性があります。その際は、これまでと同じように鍵を使って解錠することができるため、鍵を持ち歩くことをオススメします。
メーカーによっては、アプリで電池の残量を確認できるものや、残量が少なくなるとメールや電話で通知してくれるサービスもあります。
●スマホの故障や機種変更をした時
スマホでのスマートロックの操作は、すべてアプリで行います。そのため、機種変更や修理中で代替機を使用している場合でも、アプリを再ダウンロードすることで、これまで通りスマートロックを使うことができます。
<スマートロックは新しい鍵の形>
スマートロックは、スマホで鍵を開閉できる新しいセキュリティの仕組みです。価格も数万円から発売されているものも多くあり、住宅だけでなくホテルやオフィス、不動産業界の物件管理など、これからの幅広い普及が期待されています。家族の安全を守るために、根本的な鍵の信頼性から新しいセキュリティを検討してみてはいかがでしょうか。