
打ちっぱなしコンクリートって良いの?コンクリートを徹底解説!
打ちっぱなしコンクリートの住宅を見かけると、スタイリッシュでオシャレな印象に「いつかあんな家に住みたい」と憧れている人もいるのではないでしょうか?こうした打ちっぱなしコンクリートの物件にも他の住宅と同様に、メリットとデメリットがあります。今回は、打ちっぱなしコンクリートの魅力と注意点をご紹介します。
■打ちっぱなしコンクリートの良さとは?
●現代的な雰囲気がある
打ちっぱなしコンクリートはデザイナーズ物件によく採用されています。普通の住宅と比べてオシャレで現代的な雰囲気を持つのが特徴です。外観や内装、間取りを自由にデザインしやすいので、個性的でカッコいい家に住みたいと思っている人には、とても魅力的でしょう。
●空間を広く取れるので、開放感を得られる
木造住宅はどうしても柱で建物を支える必要があるので、その分だけ室内の面積が狭くなります。その点、コンクリートは壁で建物を支えることができるので、木造住宅よりも広い空間を実現できます。同じ面積でもコンクリート住宅のほうが広く室内を使えるため、狭い土地で居住スペースを広く取りたい人にオススメです。
●遮音性が高い
コンクリートで造られた家は、木造住宅と比べて遮音性が格段に上がります。外からの音が入りづらいことから、静かな空間で生活したい人に向いています。もともと外部への音漏れが少ないうえ、さらに軽い防音工事を加えれば、近隣住民とのトラブルもなく家で楽器を演奏することもできるでしょう。
●耐火性がある
コンクリートは燃えづらい性質を持っています。火事が起きても燃え広がる心配が少ないことから、火災保険料が木造住宅より低く設定されています。火災保険料は毎年かかるものですから、安く抑えられるのはおトクです。
■確認しておきたいコンクリートの注意点
●夏は暑くて、冬は寒い
コンクリートは熱伝導率が高いので、外の気温の影響を受けやすい性質を持っています。そのため、「夏は暑く、冬は寒い」というデメリットが生じます。断熱工事を行うことも可能ですが、それでは打ちっぱなしコンクリートの風合いが失われてしまいます。快適さを取るかデザイン性を取るか、悩むところですね。
●光熱費が高額になる
夏は暑く、冬は寒くなりがちということは、冷暖房代が高くつくということです。加えて、住空間が広いという打ちっぱなしコンクリートのメリットがここでは逆に作用し、なかなか部屋の温度が調整できないということにもなります。冷暖房費をなるべく安く抑えられるようなエコ家電を備える事がひとつの解決策になるでしょう。
●カビと結露が起こりやすい
コンクリートは防水性が低く、雨の日は室内に湿気を伝えてしまいます。カビや結露を放置しておくと家にダメージを与えるだけでなく、健康被害を及ぼす恐れもあるので、きちんと対策しなくてはなりません。晴れた日には窓を開けて空気の入れ換えを行い、室内の湿気を逃がすようにしましょう。
■まずは体験!コンクリート壁紙が登場!
●手ごろな価格で誰でも始められる
どうしてもコンクリートの見た目にこだわりたいのであれば、コンクリート壁紙を利用する手があります。さすがに外観に導入するのは難しいですが、内装だけなら現在お住まいの部屋にも使えます。壁紙の種類によっては、賃貸でも簡単に張り替えができます。手軽に打ちっぱなしコンクリートの雰囲気を味わうことができるので、検討してみるのもいいかもしれません。
●クロス専門店での取扱店が多い
こうしたコンクリート壁紙は、インテリアを扱うWebサイトやクロス専門店が取り扱っています。コンクリートとひと口に言ってもそのテクスチャ(質感)はさまざま。壁紙の模様や色によっても受ける雰囲気は大きく変わります。実際に専門店に行って手触りなどを確かめるのがオススメです。輸入品の中には個性的なものも多く、カタログを見ているだけでも楽しめますよ。
■コンクリートのメリット・デメリットを把握しよう!
コンクリート打ちっぱなし物件にも他の住宅同様、メリットとデメリットがあります。しかし、デメリットの部分は追加で工事をすることで解消し、更に機能性を高めることも可能です。また、雰囲気だけを味わいたいのならコンクリート壁紙を利用する手もあります。「どうせ家を買うなら、打ちっぱなしコンクリートの家にしよう!」そう決めたのなら、入居してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、事前にその特徴をよく把握しておくことが大切です。