
失敗しない!マンションの理想の間取りのチェックポイントは?
あなたが思い描く理想の間取りは、どのようなイメージですか?
間取りは住み心地と直結するため、できるだけ妥協したくないポイントです。そこで、今回は実際に住んでから後悔しないために必要な、マンションの間取り選びをご紹介します。
1.収納の多い間取り
今も昔も、理想の間取りとして上位に挙がるのが、豊富な収納スペースです。
創意工夫を凝らした間取りでも使い方ひとつで、狭くも広くもなってきます。
広い部屋を選ぶのであれば、ムダな収納家具を設置せず備え付けの収納スペースを活かしましょう。
そこで収納には欠かせない、シューズクローゼット・ウォークインクローゼット・納戸の3点から、人気の間取りをご紹介します。
●シューズクローゼット
家の顔とも呼べる玄関は、工夫ひとつで大きく変わる場所といえます。
一般的に好まれるシューズクローゼット収納は、容量の大きさがポイントです。
例えば、上着を掛けておける収納が確保されていると、砂やホコリ、花粉などを家の中に持ち込んでしまうことを防げます。また、ベビーカーや防災用品、ペットのお散歩グッズなど、玄関に収納できると便利な物は意外にもたくさんあります。
入り口横に収納スペースを設けることで、外で活用するものを、汚れを気にせずに上手に収納することができます。
●ウォークイン・クローゼット
どうしてもかさばってしまう衣服を収納するのがウォークイン・クローゼットです。
中でも人気が高いのは、通路を残して左右の壁に収納するタイプです。
畳んでタンスに入れるよりも、2段のラックに掛ける方が、衣服を2倍も多く収納できると言われています。ウォークイン・クローゼットであれば、空いている上下のスペースには小物が収納でき、季節ものの衣類も上手に収納できます。
●納戸
何を収納するのかによって、どこに設置するべきか異なってくるのが納戸です。普段使用頻度が高いものを生活スペースから遠い位置に設置してしまうと、その都度運ばなければならなくなり、その度に壁に傷を残してしまうなどのリスクもあります。
2.生活しやすい間取り
間取りを選ぶ際に、気になるのが生活動線を分断されていないかという点です。
広さや日当たりは100点でも、日々の生活がしにくければ意味がありません。
子どもたちが将来大きくなって独立した後も、長く住みやすい家なのか、先を見据えた間取り選びが大切です。
●生活動線でみる間取り
生活動線を分断してしまうことは、デメリットにも繋がります。
例えば浴室に隣接している場所に、洗濯機が設置できますか?
残り湯をスムーズに使用し、バルコニーへ干しに行く動線が切られていませんか?
毎日の生活のしやすさ・しにくさを決めるのは生活動線なのです。
また、旦那様が家で仕事をする機会が多いご家庭があるとします。
寝室の一角に書斎を設けたいと考え、完全な個室にしてしまうと、廊下や扉のスペースが邪魔になり、さらにはエアコンの個別設置が必要になり月々の電気代も発生します。その場合は、個室にせず、間に仕切りを設ければ、別空間としながらも動線を断たず、生活空間を分断することのない工夫の間取りとなります。
こういった小さなアイデア間取りが、大きな安心と快適に繋がります。
●長期目線でみる間取り
長く住み続けられる空間作りはとても重要です。
例えば、リビングの一角に畳のスペースを設けることは、将来子どもの勉強部屋として個室空間を作り出したり、お客様が来た際の「見られたくない生活感」をサッと隠せるなどの利便性があるでしょう。
その他にも、将来の両親との同居に備えて、トイレを広めに設計しておく、バリアフリーにするなども、長く居住するうえでは良い間取りになります。
小さな工夫で多くの活用法があり、後々の大きなメリットに繋がります。
3.将来、リフォームがしやすい間取り
長く快適に住み続けるためには、当初からリフォームを視野に入れた間取りにしておくことが賢明です。中でも特に要となるのが、水回りといえます。
●1箇所にまとまっているのか
水回りが1箇所にまとめられているのかが、将来のリフォームを大きく左右します。トイレや浴室、キッチンが隣り合う間取りでない場合は、要注意です。
なぜなら水回りが集まっていない間取りのリフォームは、金額がかなりかさんでしまいます。
●スッポリと中身だけを交換
リフォームを念頭に置いて、スケルトン・インフィルを採用しているマンションも増えています。スケルトン・インフィルとは、外側(柱・梁・床など)と内側(内装・設備)の構造が分かれている分譲マンションに多く見られる工法です。
そのため家族構成の変化や、その時の時代のニーズに合わせたリフォームをされる際には、中身だけを効率良く交換できます。
4.ライフスタイルにあった間取りを
理想とする間取りは、各家庭によって異なります。
そこで自分たちのライフスタイルに合った間取りを選ぶことが大切になってきます。
価格や築年数、広さだけで決めてしまうのではなく、実際の生活を想定した時に、快適且つ長く住み続けたくなる間取りはどんな間取りなのかをイメージしてみて下さい。