住むなら実家の近くがいい?子育て世代が選ぶ新居の場所とは?
結婚を機に新居の購入を検討する人は多いでしょう。その際、新居の場所を実家の近くで考える人が少なくありません。その理由は、いざという時に安心で心強いなど、たくさんのメリットがあるからです。(しかし、実際に住んでみてから気が付くデメリットも潜んでいます。)住宅を購入した後に「こんなはずでは…」と、後悔しないためにも、実家の近くに新居を構えて子育てをするメリットや注意点をご紹介します。
<実家の近くに住むメリット>
住宅購入の際に、実家との距離を考慮される方は多いのではないでしょうか。最近では、夫婦共働きの世帯が増えていることで、子供を親に預けて仕事に行けるために「実家の近くに新居を構えたい」という意見があります。実家近くに住むことで、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか?
●家事や育児をサポートしてもらえる
最大のメリットとも言えるのが、子供の面倒を見てもらえる点です。共働きの世帯であれば、育児だけでなく家事もサポートしてもらえることで、家庭内の負担が大きく軽減されます。家族に急病があった時でも心強く、その都度看病のために会社を休むというリスクを減らすことができます。
●同居のデメリットを払しょく
実際に親との同居となると、抵抗感の強い人は多いでしょう。生活スタイルが違いますし、何かと気を使います。その点、実家の近くに住むという選択は、親と程良い距離感を保ちながら、困った時には親を頼れるという、良いところ取りができます。
●住み慣れた街で生活できる
実家の近くということは、住み慣れた地元で、親だけでなく昔からの友人など知り合いに囲まれて生活が送れるということです。土地勘もあるため、何かにつけて便利なことが多くなります。
<実家の近くに住むデメリット>
実家近くに住む事によって時には、想定外のデメリットが発生することもあります。
●親が干渉し過ぎる
あまりにも頻繁に実家に通うと、家庭の方針や夫婦間の問題に、親が干渉をし始めるかもしれません。例えば、子供の教育方針に口を出し始め、親と対立してしまったりするかもしれません。これまでは「助かる」「ありがたい」と思っていた存在が「面倒くさい」「うっとうしい」へと変わってしまうかもしれません。できれば実家の親とは仲良くしたいですよね。
●どちらかの実家の近くだと、相手の実家に気を使う
自分の実家近くに住むのは便利ですが、そうすると相手の親との物理的、心理的な距離が開いてしまう傾向が見られます。かわいい孫の顔を見たいのは相手の親も同じ。しかし、どうしても遠慮してしまって、こちらに来にくくなるようです。
<新居を選ぶポイント!>
新居を選ぶ際は、何を基準に選ぶのが正解なのでしょうか? 「実家の近く」または「職場の近く」など、あらかじめ考慮しておいたほうがいいポイントをお伝えします。
●職場へのアクセス
共働きの世帯の場合、二人の職場へのアクセスが悩みどころです。どちらかの職場に極端に近ければ、もう片方が毎日、大きな負担を強いられます。そのため、持ち家でない限りは、お互いのほぼ中間地点くらいの場所に新居を見つけるのがいいでしょう。通勤時間を減らすことで、夫婦や家族の時間をしっかり確保することができるようになります。
●保育園の入りやすさ
今、子供がいない家庭の場合、保育園の問題を見落としがちです。保育園の待機児童激戦区の地域を選んでしまったり、職場と保育園が逆方向にあると、子供の送り迎えや通勤に時間がかかってしまって、それが大きな負担になることがあります。いつか子供が保育園に通うことを想定した立地環境を考慮しておくことも大切です。
●子育て環境
子育てをしていく上で欠かせないのが、治安面など地域の環境です。子供を安心して遊ばせることができる地域なのか、購入前によく考える必要があります。評判の良い学校区は人気が高いものの、安心して子供を通わせることができるものです。また、スーパーや病院、公園のある地域を選択することが、子育てにとっても大切な要素です。
<「近過ぎず、遠過ぎず」のバランスが重要>
新居選びには、「実家近く」「職場近く」など、考慮しなければならない点がいくつか存在します。しかし、どこかの近くを選択することでメリットがある半面、近過ぎるデメリットも発生してきます。特に実家との距離感は、注意が必要です。どうしても助けが必要な時にだけお願いをするという決まり事などを設けておくことが大切です。
また毎日の通勤についても、どちらか一方だけ時間がかかり過ぎるということのないよう、夫婦お互いの職場の中間地点を基準に住宅探しをすることがオススメです。何を重視するのか、新居を選ぶ際は、事前に家族で良く話し合っておきましょう。
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