
欠陥住宅を見分けよう!契約前のセルフチェックで欠陥を防ぐ!
マイホーム購入の際に絶対避けたいのは、欠陥がある住宅だと知らずに購入してしまうことです。「欠陥があるかどうか、私たち素人では判断できないのでは?」と思ってしまいがちですが、実は建築現場や内覧時に実践できるチェック方法が存在します。過去の失敗例を教訓として学び、欠陥住宅を見分けるためのチェックポイントをご紹介します。
<欠陥住宅の現状とは?>
あってはならないことですが、実際に欠陥住宅は存在しています。そこでまず、欠陥住宅とはどのようなものを指すのか?について解説します。
●欠陥住宅とは?
欠陥住宅には大きく2つのタイプがあります。1つは安全性を欠く住宅(法令違反建築)です。構造上の耐火性や耐震性を損ない、居住者の生命や身体に対する安全性が確保されていないものです。
●欠陥住宅の実情とは?
法令違反建築の場合には、耐震基準やシックハウス症候群などを引き起こす材料の使用が多く見られます。契約内容に違反した建築の場合には、断熱材の不備や壁紙、タイルの浮き、ひび割れ、雨漏りなどの深刻な欠陥を引き起こしています。
<内覧時のチェックポイント>
では、何に注意をして、どの項目をチェックすれば、住宅に隠れた欠陥を内覧時に発見することができるのでしょうか?本来であれば、可能な限り契約前に住宅診断サービスなどを受けることをオススメしますが、今回は最低限、自分たちで行える項目をご紹介します。
●匂いを確かめる
窓や扉を締め切った状態で、壁や床の匂いをチェックしてください。薬剤臭やシンナー臭といった違和感のある場合には、健康被害の心配があります。
●床にペットボトルを置く
持参したペットボトルのお茶などを床に置き、液体の振動をチェックしてください。中の液体が振動しているようであれば、構造や耐震性に問題がある可能性が高いことを示しています。
●ボールやビー玉を置く
テレビや雑誌などでよく見かける方法ですが、物件が傾いていないかを確認するための方法です。ボールやビー玉が転がるようであれば、住宅が水平ではなく、傾いているため危険な状況といえます。
●部屋の角は90度になっているか確認する
雑誌などを持参し、部屋の角に当ててみて下さい。90度になっているかどうかのチェックも忘れずに行うことが大切です。
<家を建てる時のチェック>
家を建てる際、欠陥住宅を建てさせないために、どこをチェックすれば良いのでしょうか?私たちにもできる建築現場での施工チェックをご紹介します。
●建設現場を定期的に見に行く
素人が見に行っても何もわからないのでは?と思う人もいるでしょう。しかし、何もわからなくても良いのです。技術的なことは理解できなくても、顔を出すことに意味があります。それは施工主が現場に足繁く通うことで、業者に適度な緊張感を与えられるからです。
●第三者機関の施工チェック
専門的な要素は、プロに任せます。「図面通りに建てられているか」「基礎の部分に欠陥がないか」などを専門家の目で厳しくチェックしてもらいます。床下や壁の中など、後々の見えない箇所も資料として残しておけるため、ぜひやっておきましょう。
<購入者の意識も大切>
「素人だから何もわからない」「業者に丸投げする」そういった認識でいると、思わぬ欠陥住宅をつかまされてしまうことになりかねません。自分たちにできる事前確認を最低限しておくかどうかで、大切なマイホームから欠陥を排除することができます。
まずは欠陥住宅とは何かを知り、内覧時や建設工事の過程で購入者にできるチェック項目を実践することが大切です。自分たちでできること、プロに任せることの線引きを行い、購入者としての責任と自覚を持つことが重要なのです。