
コミュニティ住宅はなぜ注目されるのか?魅力とメリットを紹介!
「コミュニティ住宅」という新しいタイプの住宅が注目されています。コミュニティ住宅とは、ルームシェアやシェアハウスとは違って、住人同士や地域住民との交流を積極的に取り入れることを目的とした居住形態です。なぜ注目されているのでしょうか?今回は、コミュニティ住宅の魅力やメリットについてご紹介します。
<コミュニティ住宅とは?コミュニティ内容とメリット>
「コミュニティ」という言葉には、「地域社会」や「共同体」「共通の趣味を持つ仲間」などの意味があります。コミュニティ住宅とは、住人同士が気軽に触れ合えるような共有スペースを敷地内に設けたり、仲間意識を持てるようなイベントを行ったりとコミュニティ形成を重視した物件のことです。
コミュニティ住宅にはペットとの共生や子育て世帯向け、シニア世代を対象にしたものなど、ターゲット別にさまざまなタイプがあります。コミュニティ住宅のメリットは、共通の趣味を持っていたり、ライフスタイルの似ている人が集まることで住人のニーズに合わせた設備を整えることができ、その結果、住人同士の交流が活発になることです。さらに住人同士の親睦をより深めるために、周辺住民を交えての夏祭りやバーベキューなどのイベントが企画されるケースもあります。
また、コミュニティ作りは災害時における緊急対応や防犯面でも重要な役割を担っています。大規模災害発生などで電話やインターネットが繋がらないような非常事態に直面したときは、互いに声を掛け合って安否確認をしたり、情報を交換したり助け合うことができる身近な地域のつながりがとても大切です。さらに、普段から住人同士で挨拶をし合う環境を整えておくことで不審者を遠ざけ、防犯対策になります。
<なぜコミュニティ住宅が注目されているのか?>
コミュニティ住宅が注目されるようになった背景には、現代の日本が抱える地域コミュニティの問題点が挙げられます。
インターネットが普及し、家から出なくても買い物ができたり、SNSで知らない人とも気軽につながることができる便利な世の中になった半面、地域社会のつながりが希薄化し、都市部でマンション暮らしをしている人の中には、隣に住む人の顔を知らずに生活している人も多いのではないでしょうか。また、近所の人との交流を煩わしく感じる人も少なくないようです。
しかし、近所付き合いがなく声を掛け合う人がいないことが原因で、子どもの虐待や高齢者の孤独死など、周囲の人が気付けないという問題も起こっています。また、プライバシーを重視し過ぎて近隣との関係を絶ってしまうと、騒音やゴミ問題などについて話し合いによる解決ができず、深刻なトラブルに発展してしまうこともあります。助け合いの精神で支え合うことができるコミュニティ住宅では、こうした問題が起きたときに対処しやすくなります。
さらに、コミュニティは、その住まいだけでなく、地域一帯を巻き込んだものへと発展させることが可能です。空き物件や空き部屋だったところに住人が集まりイベントなどを通して交流することで、地域全体の活性化にもつながります。住人たちが満足できるだけでなく、物件のオーナーや運営に携わる人、地域の人々にもメリットをもたらすことも、コミュニティ住宅が注目される理由といえます。
<共通の趣味を通じて!コミュニティ住宅の例>
コミュニティ住宅には、住人のニーズに合わせたさまざまなタイプの物件があります。なかでも特に人気のあるコミュニティ住宅についてご紹介します。
●子育て応援型集合住宅
敷地内に子どもたちが遊べる中庭があったり、子どもの成長に合わせて間取りのアレンジができる続き間があったりと、子育て世帯に嬉しい工夫がたくさんある住宅です。子どもたちだけでなく家族ぐるみの付き合いができ、子育ての悩みや喜びも共有できるのは親世代にとっても魅力的です。
●クリエイター向けDIY(改装可能)物件
DIY(改装可能)物件は壁紙を自由にアレンジできるのはもちろん、大胆な改装を行うことも可能で、しかも退去時の原状回復が不要です。自宅兼オフィスやアトリエとしても活用できるため、クリエイターに人気となり注目されました。個性的な住人たちが集まることで地域の人を巻き込んだ多彩なイベントが企画され、多くの人が集う交流の場として活用されています。
<人とのつながりから、豊かで安心できる暮らしを!>
コミュニティ住宅は住人同士の自然なコミュニケーションが生まれる工夫が随所に施されており、自分や家族だけでなく、住人たち全員が安心してくつろげる住環境をサポートしてくれます。コミュニティ住宅の中で、趣味に打ち込んだり新しいことにチャレンジするうちに、人生の可能性を広げることもできるでしょう。興味を持たれた方は、自分に合うコミュニティ住宅を探してみてはいかがでしょうか。