人生の最も大きな買い物といえば「マイホームの購入」を挙げる人も多いのではないでしょうか。しかし「大きな買い物」であると同時に、ほとんどの人にとって「はじめての買い物」となるのも事実。そこにはどのようなステップが必要になるのでしょうか。新築戸建て購入における物件探しから、申し込みやローンについてなど基本的な流れを分かりやすくご説明していきます。
マイホーム探しでは「今後どのようなライフスタイルを送りたいか」を明確にし、ご家族で共有することがとても大切です。「どの街で探そうか?」「広さはこのくらいは絶対にほしい!」「こども部屋は2つ必要になるかなぁ」「通勤時間は1時間以内にしたい」など譲れない条件が何かを決めておけば、ご家族の意見が分かれたときや迷ったときの道しるべになりますよね。またご家族やご友人などマイホーム購入の先輩方からアドバイスをうけておくことも欠かせません。
新築戸建てには建売住宅と注文住宅という大きく分けて2つの選択肢があります。
あらかじめ土地・建物を合計した金額が決定しているので、かかる資金の見通しが立てやすく、注文住宅と比較すると、立地が良い場所を選択できると言えます。また、諸々の手続きが少なくて済むのは大きなポイントです。ただ、決まっている間取りがライフスタイルに合わないというミスマッチが生じることも。
土地を購入して建物を建てるので、それぞれの暮らしにマッチした設備や理想的な間取りが得られます。とことんこだわりたい、という方にはオススメです。しかしあれも欲しい、これも必要、といつのまにか金額がどんどん上がってしまうこともあるので要注意。
建売住宅・注文住宅ともに実際の物件や住宅展示場などをいくつか見学し、新築戸建て購入における譲れない条件と妥協できる条件を定めていくことがポイントになります。また、現地見学の際は予約が必須で、疑問はその都度スタッフに確認しましょう。
完成前に売り出されることが多い建売住宅では、建築途中の構造を見学できるケースも。大規模な分譲地の場合、モデルハウスが既に建っていることも多いため設備や仕上がりを確認してみましょう。
住宅展示場を訪れ、各ハウスメーカーのモデルハウスをまとめて見学することができます。完成済みの建物を見ることで、土地に建てた際にどのような仕上がりになるかを具体的にイメージしやすくなります。注文住宅は土地からの購入となるので、ここからは建売住宅のケースをご紹介いたします。
物件探しをしたいけど手間がかかる…という方は仲介会社に依頼することもオススメです。会社によっては地域にネットワークがあり、インターネットには掲載されていない新築戸建ての情報をいち早く入手できることも!
また、仲介会社を利用した売買には仲介手数料がかかります。
物件価格の3.24% + 6.48万円(税込)
予算が重要視されがちですが、周辺の環境や陽当たりなども大切。ご家族とも検討を深め、迷った時には最初に共有した「理想のライフスタイル」に立ち返りましょう。購入希望の建売住宅や注文住宅が決定したら、購入申し込みをします。
新築戸建てを購入する際、多くの人が住宅ローンを利用します。住宅ローンの審査にはある程度の時間がかかりますので、お仕事のための転居やお子さまの入学のタイミングなど希望時期がある場合は早めの行動が大切です。
希望物件が決まり、購入申し込みをする前後に住宅ローンの審査に申し込む必要があります。住宅ローンの審査は、一般的に事前審査→本審査の2段階となっています。事前審査については、契約の前に行うこともあります。
本審査に通るかどうか、見込みを立てる審査。結果が出るのに1週間ほどかかります。事前審査が通らなかった際には、資金計画を見直すことが必須です。年あたりのローン返済の金額は、年収の20~25%が一般的です。
住宅ローンを利用できるかの本番審査。事前審査が通っても、本審査が通らないケースもあります。
正式な売買契約を結ぶ際には手付金の支払いが必要です。手付金は購入価格の5~10%と大きな額になりますので、早めの準備を!手持ちのお金に心配な場合が仲介会社に相談してみましょう。
物件の購入代金に仲介手数料などの諸経費を足した総額を支払うことを残金決済と呼びます。その際、手付金は支払済みのため差し引かれます。場所は金融機関(住宅ローンを融資してくれる)で行われるケースが多いです。
引き渡し前のとても重要なステップとして、建物の状態確認(内覧会)があります。契約通りに建てられているか、床や壁に不備はないか、ビス留めが浮いてしまっているところはないかなどチェックする箇所はたくさんあります。特に問題がなければ引き渡しへと進みます。
残金決済と同時進行で、不動産の所有権を移転する登記が司法書士により行われます。その後、鍵を受け取って引き渡しとなります。すぐに入居するケースならば、引っ越しの準備を前もって進めておくことをオススメします。
こうして、憧れの新築戸建てが手に入るのです。