夢のマイホームである新築戸建て(注文住宅)を建てるためには、土地を購入することが必要となります。一生に一度の大きな買い物ですし、土地の良し悪しを自分たちで判断するのはなかなか難しいのが現実です。現地で実際に見たり、登記により権利関係を調べるなど、その土地が購入して大丈夫な土地かどうか分析することが大切になります。そこで今回は新築戸建てを建てる際の土地選びからチェックしておきたいことなど、一連の流れを分かりやすく解説していきます。
マイホームのための土地探しでは「今後どのようなライフスタイルを送りたいか」を明確にし、ご家族で共有することがとても大切です。「どの街で探そうか?」「広さはこのくらいは絶対にほしい」「日当たりのよさが最優先!」「庭でガーデニングを楽しみたい」など譲れない条件が何かを決めておけば、ご家族の意見が分かれたときや迷ったときの道しるべになりますよね。またご家族やご友人など土地購入の先輩方からアドバイスをうけておくことも、スムーズな土地選びには欠かせません。
まずは情報誌やネット検索で、条件に合う土地をリサーチしていきます。まずは、不動産会社に問い合わせをしてみましょう。気になる土地があればぜひ現地見学へ。現地見学で気になった点はどんどんスタッフに質問しましょう。また、物件の周辺の地域環境や雰囲気も確認しておくことが大切です。
土地の売買は非常に複雑であるため、不動産会社に依頼するのが一般的です。契約前の売主と買主、それぞれの意向を調整したり、契約に関わる書類作成や事務作業を担ってくれます。
希望の土地が見つかったら、不動産会社を通して購入意思を売主に伝えます。その際、書面で正式に申込むことを買い付けと呼びます。基本的にはそのまま契約に進むので、その土地について理解を深めておきましょう。
諸々の条件や登記等など土地のチェックを経て、特に問題がなければ重要事項説明を受けます。その後売主と買主が売買契約書に署名捺印して売買契約を交わし、手付金を支払います。(基本的には所定の口座に振り込み)
売買契約終了後、借り入れを希望する銀行にローンの本申し込みをしましょう。ローン審査が行われて、正式な承認と融資条件が決定。本申し込み時には公的書類(住民票や印鑑証明など)の提出が求められます。また土地を購入してから建物を建てる場合、土地の引き渡しから建物が完成するまで「つなぎ融資」を利用するケースもあります。
引き渡し(残金決済)までに住宅ローンの分割実行ができないケースに利用する融資。残金決済から住宅ローンの資金を受け取るまでの短い期間に借りるので、「つなぎ融資」と呼びます。つなぎ融資を利用する際にも、利息や手数料がかかります。
引き渡し(残金決済)後、委託した司法書士が所有権移転の手続きを行います。(融資を受ける場合、融資先銀行が司法書士を紹介してくれるケースもあります)流れとしては必要書類や売買代金の支払いに漏れがないかを確認、その後司法書士が法務局にて所有権移転登記を申請します。こうしてマイホームのための土地が自分たちの所有となるのです。