「将来の年金はどうなる?」「資産を銀行に預けていても低金利だし…」などお金にまつわる不安はつきないもの。そんな中、資産運用の1つとして不動産投資を選択する人が増えています。もし不動産投資に興味を持ったら、何からはじめたらよいのでしょうか?不動産投資についての基礎知識をわかりやすく解説していきます。
投資とは利益を見込んで事業に対して資金を出し、その事業が生み出した利益の一部から配当を得ることを言います。ここで重要なのは、利益が得られるケースと損失が発生するケースがあるという点です。例えば株式投資では投資先の会社が業績を上げて利益が還元される場合もあれば、業績が悪化して配当金がゼロになることや、株式が値下りし損失が発生する場合もあります。このように、投資とは必ずリスクを伴うものであると理解しましょう。
以前までは高所得層や年配の方がやるイメージが強かった不動産投資ですが、投資をはじめるハードルが下がりつつあります。30代〜40代の会社員が大家さんになるケースも増えてきているのが現状です。
不動産投資をする際にはメリットとデメリットをしっかりと理解することが大切になります。以下のメリット・デメリットを確認し、分からないことやもっと詳しく知りたいことなどは不動産会社にしっかりと相談しましょう。
《不動産投資のメリット》
借主が確保できれば、賃料を継続的な収入として得ることができます。
家賃の相場は乱高下することがあまりないため、大きな損失が発生しにくいです。
他の投資を始めたい場合など、不要になった際には売却をすることにより利益を得ることが可能となります。
建物が倒壊した場合も土地のみで売却することが可能であり、価値がゼロになりにくいです。
その不動産と発生する収益を担保にお金を借りれるため、資金調達がしやすいと言えます。
《不動産投資のデメリット》
空室が発生してしまうと、その分だけ賃料が減ってしまうので利益が減少することも考えられます。
台風や地震などの自然災害により、建物が倒壊する可能性があります。
資産価値を保つため、適切かつ定期的な管理や修繕のコストが発生します。
地価が下落すると、不動産としての価値が低くなってしまうケースもあります。
売り手が見つかっても手続き等に時間がかかるので、すぐに現金化できないと言えます。
《利回り=投資金額に対する年間収入の割合》
【例】2000万円の不動産を購入、その不動産により年間賃料が150万円得られる場合は利回り=7.5%となります。
(150万円÷2000万円×100%=7.5%)
また、不動産には購入時や管理する際に様々なコストが発生します。利回りには2つのパターンがあり、その差が大きくなる場合もありますのでしっかり確認することが必要です。不明点は不動産会社にアドバイスを受けましょう。
不動産投資に興味を持ったら、物件情報をリサーチしていきましょう。もし気になる物件を見つけたら不動産会社に問い合わせをします。不動産投資においては、不動産会社は重要な「パートナー」となります。疑問点を相談したり、有益な物件の情報を提供してもらいながら不動産会社との信頼関係を築いていきましょう。
購入希望の物件が見つかれば、現地見学をします。その後購入が決まったら、今後の収支・ランニングコスト・ローンや資金計画などの検討を経て契約に進みます。この際、分からない点や不安な部分はすぐに不動産会社に相談しましょう。